
図面を作成する際、最も重要なのは、現場の状況が理解しやすく作成されているかという点です。
警察署や道路管理者は必ずしも現地の詳細を知っているわけではありません。
申請する工事が安全であり、交通への支障を最小限に抑えているということを説明するための資料といえます。
今回のコラムでは、申請時に提出する図面の作成方法のコツを解説します。
単に工事現場を囲うだけではなく、近隣の信号機や横断歩道、バス停などを正確に配置します。これらが作業箇所に近い場合、それだけで許可条件が変わってくるからです。
全幅員、歩道幅員、車道幅員を細かく記載します。特に有効幅員が重要です。
有効幅員とは作業帯(エリア)を設置した後に残る道路の幅のことです。神奈川県内の多くの警察署では、残存幅員が確保できないと厳しく補正を求められますので注意しましょう。
カラーコーンの間隔や、工事予告看板(この先工事中など)を設置する距離を、具体的に記載します。
適当に配置図に書いてはいけません。例えば、車線を減少させるための斜めの区画の長さを計算して描くと、分かりやすさと信頼度が格段に上がります。
交通誘導員がどこに立つかを人型アイコンなどで明示します。
誘導員が、どこを見て、どの範囲をカバーしているのかを矢印などで添えると、交通の安全性に対する配慮が伝わりやすくなります。
平面図だけでは当然、工作物の高さや地下の深さが分かりません。
歩道の上空を占有する場合、路面から足場の下端(朝顔など)までのクリアランス(寸法)を明記します。
神奈川県の基準では、歩道上空の高さ制限が厳格に定められています。
土被り(道路の表面から埋設物上端までの深さ)を正確に描きます。
例えば、道路の現況は黒、申請する占用範囲や作業帯は赤や青で色分けします。
ただし、モノクロコピーしても判別できるように、ハッチング(網掛け)を併用するのがコツです。
図面内にカメラのアイコンを置き、添付する現況写真が、どの方向から撮影されたのかをリンクさせます。
これにより、審査側は現場を立体的にイメージしやすくなります。
必ずCADソフトなどを用いて作成しなければならない訳ではありません。
Excel等で作成する場合は、●=カラーコーン、▲=看板といった汎例を隅に記載しましょう。
極力、独自の記号は使わず、一般的あるいは各警察署の慣習に沿った記号を使用しましょう。
現場付近の道路が拡幅されていたり、信号が新設されていたりすることがあります。
必ず最新の状況を反映させるようにしましょう。
歩道上の占有において、点字ブロックを塞ぐような申請の場合は、別途基準があります。
その際は、必ず警察署又は道路管理者の基準を確認しましょう。
一方、点字ブロック外の申請であれば、図面上で点字ブロックの位置を明記し、それを避けて設置していることをアピールする必要があります。
工事車両が現場に入る際、交差点で曲がり切れるか、確認する必要があります。
大型車を使用する場合は、図面上の旋回軌跡(内輪差・外輪差)を書き込むよう求められるケースがありますので注意しましょう。
正確な図面を作成することで、関係法令の基準を満たしていることを一目で証明することができます。
結果として補正のない、スムーズな許可取得に繋がります。少しでも許可申請に不安のある方は、当事務所までお気軽にご相談ください。
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